Tタッチ
「Tタッチ」という言葉を聞いたことがある人はまだ少ないと思います。僕も妻から聞くまでは知らなかったのだけど、先日、妻がTタッチのセミナーに参加するというので、僕もついて行きました。
講師はドッグリレーションの松江香子さん。とても明るくておもしろくて、みんなを惹きつける魅力のある人です。アメリカでTタッチを学び、現在日本で唯一のプラクティショナーとして活躍しています。
僕がこのセミナーに参加した目的は二つ。一つは、この種の犬のセミナーにはどんな人が参加するのかを観察すること。もう一つは、Tタッチとはどんなものなのかを学ぶこと。
まずセミナーに参加する人については、僕たちを除いて三人だけで、30代後半から40代前半くらいのリッチそうな奥様(?)二人と20代後半くらいの動物病院勤務の女性が一人。松江さんとアシスタントの方も女性で、男は僕だけ。
もちろん人も犬もそれぞれ違うのだけど、共通するのは自分の犬が本当に好きなんだろうなということ。かなりの溺愛っぷりでした。もう一つは、なんらかの悩みを抱えていたこと。吠え癖とか落ち着きがないとか分離不安とか。ちなみに、犬はミニチュアダックスとジャックラッセルテリア。僕がイメージする、都会に暮らす犬と犬好きな飼い主さんの典型的な形が凝縮されていたと思います。
さて、本題のTタッチだけど、これはいわゆる訓練やトレーニングとかとは全く異なるもののようです。僕の理解では、訓練は犬の反応を利用して何かを教えるものだけど、Tタッチはそもそも何かを教えるということではなく、犬に考えさせるもの。行動をコントロールするのではなく、促すもの。
また、マッサージとも違って、見た目は似ている部分もあるけれど、筋骨に直接働きかけるマッサージに対して、皮膚の下の神経を刺激することで、考えさせたり、自然治癒力を高めることを目指しているようです。
理性の器を深くするのもTタッチで目指すことのようです。理性の器は犬それぞれで深さは異なるのだけど、様々なストレスによって器が一杯になって溢れ出した時、いろんな形で問題行動と言われる反応が表に出るので、その器を深くしてあげようと。ストレスとなる原因を取り除いたり、ストレスと感じなくさせるためにいろんな経験をさせたりすることが重要なのかな。
例えば吠え癖のある犬の場合、いろんなストレスの原因が考えられて、その「反応」の一つの形が「吠えること」で表に出ていると考えます。そもそも自分が吠えているということを意識していないことがあるので、まずはそれを意識させることが重要。例えば口にゴムひもをはめてみると、吠える時に今までに経験したことのない力がゴムひもによって口に加わります。この「非習慣的な経験」をさせることで、我に返って考えさせるというか、理性を取り戻させるということに繋がるとのこと。
Leeの場合、トイレシーツの上でおしっこをする時に微妙に外していたので、下半身に意識が向いていないかもとのことでした。低いハードル数本の間を歩くときも、後ろ足が引っかかってバーを落としたりしてました。
これをボディラップという、包帯のようなものを体に巻く方法を試してみると、下半身に意識を向けることができたようで、結果的にハードルにも引っかからずに歩くことができました。

ボディラップ状態のLeeはすごく不思議そうな顔をしていました。Leeは普通に歩いているつもりでも、今までにない力が体に加わって、いろいろ考えていたのでしょうね。その後、考え疲れたのかスヤスヤと眠ってました。
僕にとっても全く新しい分野なので消化しきれてなくて、まとまりのない文章で長くなってしまったけれど、具体的にどうするという方法よりも思想の部分や犬を見る目についていろいろ学ぶことが多かったと思います。いい経験になりました。
最後に松江さんの著書のご紹介。Tタッチも含めてホリスティックケアの基礎的な部分をわかりやすく紹介しているというスタンスの本です。詳しい部分まで知りたい人には向かないかもしれないけれど、このエントリを読んでもうちょっと知りたいなと思った人にはオススメです。
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コメント
すごいね、Tタッチ。
人間の思考能力も高まらないかなぁ・・・
投稿: marumaru | 2005/05/30 23:48
人との付き合いで学んだことも、犬との付き合いで学んだことも両方貴重だなと思う今日この頃。
投稿: akira | 2005/05/31 22:51